他者からの「ありがとう」と素直に受け取れない
「それ、すごく丁寧ですね」
「いつも気が利いてるね」
「あなたに助けられてるよ」
誰かからそんなふうに褒められたとき、あなたはどう反応しますか?
「いえいえ、そんなことないです」
「たまたまです」
「私なんてまだまだです」
…そんなふうに、とっさに否定してしまう。
頭では「素直に受け取ったほうがいい」とわかっているのに、
心が追いつかない。
そして後でひとり、もやもやしてしまう。
実はこれ、HSP(繊細さん)にとても多い反応なんです。
この記事では、「HSPはなぜ褒められることが苦手なのか?」という理由を掘り下げながら、
あなたがもう少しラクに「褒め言葉」を受け取れるようになるヒントをお伝えします。
1. 自己評価と他者評価のギャップが大きい
HSPは内省的で、自分に対してとても厳しい傾向があります。
常に「もっとこうすればよかった」「あれは反省点」と、自分の足りない部分に目が向きやすい。
そんな中で褒められると、
「本当にそうかな…?」「見えていない部分で評価されてるのでは?」
と違和感を覚えてしまいます。
つまり、相手の好意を信じたいのに、心がブレーキをかけてしまうのです。
2. 「期待に応えなきゃ」のプレッシャーを感じる
HSPの多くは、責任感が強く、真面目で頑張り屋さん。
だからこそ、褒められると
「これからもこのレベルを保たないと」
「また期待されるかも」
と無意識にプレッシャーを感じてしまいます。
褒められることが嬉しい反面、
「背負いきれない」と感じてしまう繊細さがあるのです。
3. 感情処理が追いつかない
HSPは感受性が非常に高く、ひとつの言葉に対して
たくさんの感情や思考が一気に湧き上がります。
たとえば、褒め言葉に対しても
「嬉しい」「恥ずかしい」「申し訳ない」「信じていいのかな?」
…などが瞬時に混ざり合い、**「どう返していいかわからない」**という状態になります。
結果、「とっさに否定してしまう」ことがクセになってしまうのです。
4. 「私だけ褒められていいの?」という気遣い
共感力が高く、まわりに対して敏感なHSPは、
自分だけが褒められることに罪悪感を抱くことがあります。
「他の人も頑張ってるのに」
「私だけ目立ってしまったらどうしよう」
「誰かを傷つけてしまわないかな」
その優しさゆえに、自分への称賛を遠慮してしまうのです。
5. 過去の体験から「褒められる=危険」と感じている
これはHSPに限らず誰にでもあることですが、
過去に「褒められた後に怒られた」
「調子に乗るなと言われた」
といった経験があると、
褒められることそのものが「恐れ」や「不安」と結びついてしまうことがあります。
こうした記憶は深く心に残り、無意識のうちに褒め言葉を避ける反応につながっていることも。
「受け取れない自分」も、そのままでいい
ここまで読んで、「ああ、私にも当てはまるかも」と思われた方もいるかもしれません。
でも、どうか覚えていてほしいのは、
「褒められるのが苦手な自分」=ダメな自分 ではないということです。
それは、あなたが誠実で、優しくて、責任感があって、感受性が豊かだという証でもあります。
だからこそ、少しずつでも構いません。
「ありがとう」だけでも受け取ってみてください。
ぎこちなくても、照れくさくてもいいんです。
「ありがとう」は、相手へのプレゼントでもある
最後に、ちょっと視点を変えてみましょう。
褒めてくれた相手は、
あなたの素敵なところを「見つけて、伝えてくれた」人です。
その人の勇気と優しさにも、目を向けてみてください。
「ありがとう」と一言返すことは、
あなたが相手の好意をちゃんと受け取ったというサインになります。
それはきっと、相手の心も温かくするプレゼントになるはずです。
褒め言葉を「整えるチャンス」に
HSPにとって「褒められることが苦手」というのは、
一見デメリットのように思えるかもしれません。
でも実はそれは、
自分と向き合い、整えるきっかけでもあります。
褒められたときの違和感に気づいたら、
「私はどんなことに敏感になってるのかな?」と、
そっと自分の心を見つめてみてください。
その小さな内省の積み重ねが、
きっとあなたの感受性を、優しさとして社会に届ける力になります。
■ Embraceでは、そんなあなたに寄り添います
HSP特有の「褒められるのが苦手」という感覚は、
あなたの中の繊細で誠実な部分から来ているものです。
Embraceでは、そんな気質を否定せず、
自分らしさとして活かしていく方法を一緒に見つけていきます。
「素直に喜べない自分」も、「それでも頑張っている自分」も、
どうか丸ごと抱きしめてあげてください。
あなたの心にそっと寄り添う時間を、Embraceでお待ちしています。