こんにちは。HSP専門コーチ・カウンセラーのemiです。
今回は、ビジネスや教育など幅広い分野で注目されている「レジリエンス(心の回復力)」についてお伝えします。HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)や繊細気質の方々にとって、レジリエンスを高めることは非常に重要です。感受性が高いからこそ、周囲からの刺激やストレスに圧倒されることがありますが、それでも心の強さを育むことは可能です。
HSPの方へ:自分を「繊細=弱い」と思っていませんか?
もしかして、あなたはご自身のことを「弱い人間」だと感じていらっしゃいますか。
私は繊細さと弱さは決して同じではないと思っています。むしろ、その深い感受性は、他者を大切にして深い愛情を注げる力であり、「しなやかな芯のある強さ」を秘めていると感じています。
たとえば、大切な誰かを守りたいと思ったとき、あなたは自分の命をかけてもその人を守りたいと感じませんか?その思いを抱いた瞬間に、涙があふれることさえあるでしょう。それほど強い優しさと勇気を持っているあなたは、決して「弱い人間」ではありません。ただ、自分のことになるとつい自信を失い、弱気になってしまうことがあるために、自分を弱い人間だとイメージ化してしまうのでしょう。
HSPは、日常の中で多くの感情的な負荷を感じやすい
HSPとは、「非常に敏感な人」を指し、人口の15~20%がこの特性を持っているとされています。HSPの人々は、他の人々に比べて感情的な刺激や環境の変化に対して非常に敏感であり、感情の起伏が激しかったり、ストレスを感じやすかったりします。また、他人の気持ちや空気を読む能力が高く、深い共感力を持っています。
会社でのミーティング中に上司が不機嫌そうな表情を見せただけで、その空気を敏感に感じ取り、他の同僚が何とも思っていない状況でも、HSPの人は「自分が何か悪いことをしたのではないか」と不安に陥ることがあります。このように、HSPの人々は日常の中で多くの感情的な負荷を感じやすく、それが積み重なると大きなストレスとなり得ます。
レジリエンスは「育てる」ことが可能なスキル
一方で、レジリエンスとは「心の回復力」を指します。困難な状況や逆境に直面したときに、それを乗り越えて回復する力のことです。レジリエンスは生まれつきの能力ではなく、訓練や習慣によって高めることができるため、HSPの人でもレジリエンスを育てることが可能です。強いレジリエンスを持つことで、HSPの敏感さを長所として活かしながらも、ストレスや困難に対してより柔軟に対応できるようになります。
HSPがレジリエンスを高めるための具体的な5つの方法
では、HSPの人がレジリエンスを高めるためにどのようなことをすれば良いのでしょうか?ここでは、実際に役立つ具体的な方法を5つ紹介します。
1. セルフケアを優先する
HSPの人にとって、自分自身のケアを最優先にすることが重要です。感情的に圧倒されやすいため、日常生活でリフレッシュできる時間を意識的に作りましょう。例えば、仕事が終わった後に静かな場所で読書をしたり、自然に触れられる環境の中を散歩をすることが効果的です。
実践例: HSS型HSPのAさんは仕事の後に毎日20分間、近所の公園を散歩して帰宅するルートを習慣にしました。自然の中で過ごす時間を意識したことで、仕事中に感じたストレスを少しずつ解消し、気持ちの切り替えができるようになりました。時間の取れる時には自分の好きな場所へ足を運び、自分のために心身を休ませる時間をつくることも大切です。
2. 感情の自己認識と受容
HSPの人は感情の起伏が激しいため、自分の感情に敏感であることが多いです。しかし、感情に圧倒されずにそれを受け入れることが大切です。自分が今何を感じているのか、なぜそのように感じているのかを冷静に見つめる習慣をつけましょう。また、次のようなつぶやきを心に留めてみてください。
「自分の感情を無視せずに、大切にしながら進んでいこう」
「繊細だからこそ、深く感じ、他人を理解できる力を持っている!」
実践例: 内向型HSPのBさんは、不安を感じたときに日記をつけることにしました。その日の出来事や自分の感情を書き出すことで、感情を整理し、何が不安の原因だったのかを把握するようにしています。これにより、感情の波に振り回されることが少なくなりました。これは5番目に挙げるメモと合わせて私自身も毎日実践していますが、自分と向き合う時間としても、ネガティブな気持ちを可視化できるとても効果的なワークです。
3. サポートネットワークを築く
HSPの人は、一人で全てを抱え込む傾向がありますが、信頼できる家族や友人、カウンセラーと感情を共有することが大切です。話を聞いてもらうことで、心の負担を軽減し、他者の視点から問題を考えることができます。
実践例: HSPボーダー気質のCさんは、週に1回、親友とカフェでおしゃべりをする時間を設けました。自分の悩みを話すことで、共感してもらい、心の重荷が軽くなるのを感じています。一人の時間は必ず必要なHSPですが、時に何気ない会話を楽しむだけでも気が晴れることがあります。私自身も気心の知れた何人かの友人と月1~2回のランチもしくはティータイムを楽しみにして、気分転換の時間を意識的に設けています。
4. 健康的な生活習慣を身につける
身体的な健康は心の健康にも影響を与えます。HSPの人はストレスに対して敏感なため、健康的な食事、十分な睡眠、適度な運動を取り入れることが、レジリエンスを高める基盤となります。
実践例: HSEのDさんは、ストレスが溜まりやすい仕事環境にいるため、毎朝15分のヨガを習慣にしました。体を動かすことで心もリフレッシュされ、仕事中のストレスに対して以前よりも耐えやすくなったと感じています。身体を動かすことは東洋医学の視点からも「気」を巡らせる効果があると言われています。私自身は簡単なスクワットとストレッチを毎日10分以上取り入れることで、上半身と下半身、そして「心」を併せた3つのバランス機能を維持することを意識しています。
5. 自己肯定感を高める
HSPの人は他者からの評価やフィードバックに敏感で、自信を失いやすいことがあります。そのため、自分の価値を認め、自己肯定感を育てることが重要です。自分が達成したこと、小さな成功体験を振り返ることで、ポジティブな自己イメージを持つよう心がけ、次のようなアファーメーション(肯定的な言葉)を毎日の生活に取り入れてみてください。
「無理をせず、自分のペースで進んで大丈夫」
「自分の時間を大切にし、しっかりと心を休ませる時間を取ろう」
実践例: HSS型HSPのAさんは、毎晩寝る前に「今日うまくできたこと」を3つ書き出す習慣をつけました。小さなことでも自分を褒めることで、次の日に対する不安が減り、自己肯定感が少しずつ高まっています。私自身もこれは数年前から「幸せフォトン」を高めるワークとして実施しています。幸せな気持ちで眠りにつくことを意識して、ほど良い自己肯定感の維持へとつなげています。
HSPでもレジリエンスを高めることができる
HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)の特性を持つ人が、ストレスや感情に圧倒されるのは決して「弱さ」ではありません。それは、感受性が豊かである証拠です。しかし、その敏感さが時に自分自身を傷つける原因となることもあります。だからこそ、日常生活で自分の感情や心の健康を守り、レジリエンス(心の回復力)を高めることがとても大切です。
HSPの方でも、適切な方法を実践することで、逆境に強くなり、心の回復力を育てることが可能です。自分の特性を深く理解し、ストレスに対処するための具体的な方法を少しずつ日常に取り入れることで、より安定した心の状態を手に入れることができるでしょう。
自己理解を深めるための自己ケアを習慣化し、自分軸を持ちながら他者とのバランスを保つことは、繊細だけに留まらずに、HSPの特性を強みに変え、より充実した生活へと発展させることに繋がるのです。
HSPの強みを活かし、レジリエンスを高めて心豊かな人生を歩もう
Embraceでは、HSPの方々が自分の感受性を活かしつつ、レジリエンスを強化し、ストレスに対処できるための実践法として「エナジーケア」「自己成長3つのステップ」「課題の解決プログラム」を取り入れています。
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