こんにちは。HSP専門コーチ・カウンセラーのemiです。
今回は、HSP(Highly Sensitive Person)の方が抱えがちな「不安」と、その解消に役立つ「セルフケア」についてお話しします。HSPの皆さんが、少しでも心軽やかに日々を過ごせるよう、実体験を交えて解説していきます。
HSPの思考のクセが「不安」を生む
HSPの特性として、私たちはとても敏感に周囲の環境や人の感情を感じ取ります。それは素晴らしい感性であり、共感力の高さにもつながりますが、反面、些細なことに対しても不安を抱きやすくなる傾向があります。
例えば、こんな経験はありませんか?
「自分の言動で相手に不快な思いをさせたのでは?」
「少し調子に乗って喋りすぎたかもしれない…」
自分に言い聞かせても、不安が消えない。これは、多くのHSPが持つ「思考のクセ」によるものです。私自身もこのクセに気づくまで、過剰な不安に悩まされてきました。しかし、この「思考のクセ」を理解し、少しずつ転換することで、不安との付き合い方を改善していくことができます。
HSPの不安は「潜在意識」から生じる
HSPが抱える過剰な不安の多くは、実は私たちの「潜在意識」が大きく影響しています。顕在意識では「大丈夫」と思っていても、潜在意識が「不安だ」と訴えてくることが多いのです。
例えば、LINEの未読を見て「嫌われたかも」と感じるか、それとも「ただ忙しいだけ」と捉えるか。同じ出来事でも、私たちの潜在意識の捉え方が大きく影響します。この無意識の部分に働きかけ、思考のクセを変えていくことが、不安解消への第一歩です。
HSPの不安はリスク回避につながることも
不安を感じることには、必ずしもマイナスだけではありません。HSPの皆さんは「なんとなく嫌な感じがする」という直感が働くことが多いのではないでしょうか。これは「リスク回避」のための大切なサインです。
私も、過去に「この人は避けた方が良いかも」と感じた相手が後に問題を引き起こしたという経験があります。HSPの不安は、五感や第六感が敏感であるため、本質を見抜く力にもつながるのです。
HSPが取り入れたいセルフケア5選
ここからは、HSPが感じやすい「不安」を和らげるための具体的なセルフケア方法を5つご紹介します。
1. HSPの気質を受け入れる
まず大切なのは、「自分はHSPの傾向がある」と認識し、その特性を受け入れることです。HSPは生まれつき敏感であり、感情に深く影響を受けやすい性質があります。このことを自覚し、他者との比較をせずに「自分はこう感じるものだ」と受け入れることが、不安を軽減する第一歩です。
2. 意図的な「気分転換」を行う
HSPは思考が深く、長時間考え続ける傾向があります。これが過度な不安を引き起こす原因となるため、「気分転換」を意識的に取り入れることが大切です。好きな音楽を聴く、自然の中を歩く、趣味に没頭するなど、自分なりの気分転換方法をいくつか持っておくと良いでしょう。
3. アドラー心理学の「課題の分離」を意識する
HSPは他者の感情に敏感で、その不安や悩みを自分のことのように感じ取ってしまいます。ここで役立つのが、アドラー心理学で提唱される「課題の分離」の考え方です。「他人の感情は他人の課題であり、私が背負い込む必要はない」という思考を持つことで、他人の感情に左右されることが少なくなり、自分自身を守ることができます。
4. 自分の「思考のクセ」に気づき、自己肯定感を高める
HSPは、相手の反応に過敏に反応し、「嫌われたかもしれない」「何か間違ったかもしれない」と自分を責めがちです。この思考のクセに気づき、「私は私で良い」と自己肯定感を高めることが大切です。自己肯定感を育てることで、ネガティブな思考から自分を解放することができます。
5. 東洋医学の力を借りた「ツボ押し」セルフケア
最後に、HSPの不安解消に役立つ東洋医学の「ツボ押し」をご紹介します。東洋医学では、身体のエネルギーの流れを整えることで、心のバランスも改善できるとされています。
おすすめのツボ
代表的なツボを3つ紹介します。
- 神門(しんもん):手首の小指側にあるツボで、心の安定に効果があります。
- 照海(しょうかい):内くるぶしの下にあるツボで、リラックス効果が期待できます。
- 三陰交(さんいんこう):内くるぶしの上にあるツボで、不安やストレスを和らげる効果があります。
親指やペンの裏側で「痛気持ちいい」と感じる程度に押すと、心の緊張が和らぎます。
他のツボについてや実際ツボの位置など、さらに詳しくお知りになりたい方はNHK「東洋医学ホントの力」を参考にしてみてください。
HSPの不安と向き合い、セルフケアを取り入れる
HSPの「不安」は、私たちの特性が生む自然な感情です。過剰な不安に悩まされる時こそ、自分の気質を受け入れ、セルフケアを意識的に行いましょう。今回ご紹介した5つのセルフケア方法を参考にしていただき、少しでも心軽やかに過ごせる時間が増えることを願っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。