【HSP】繊細さん「やる気が出ない時」の対処法12選

こんにちは。

HSP専門コーチ・カウンセラーのemiです。

今回は「やる気が出ない時」の対処法についてお伝えさせていただきます。

目次

「どうしてそこまで深く考えてしまうのか、自分でもわからない…」

HSPとは、「繊細さん」として近年、その気質的傾向に注目が集まっています。

元々は、Highly Sensitive Person(ハイリーセンシティブパーソン)の略で、「生まれつき人一倍敏感な気質を持っている人」を示し、アメリカの心理学者エレイン・N・アーロン博士が定義づけたことをきっかけにして、注目されるようになった言葉です。

その割合は、全人口の15~20%、5人に1人いると言われており、「DOES(ダズ)」と呼ばれる4つの特徴すべて満たす人がHSPとされています。DOESは以下4つの特徴の頭文字から来ています。

D (Depth of Processing)何事も様々な角度からじっくり深く考える。

O (Overstimulation)様々な外界からの刺激に敏感で反応しやすい。

E (Emotional Reactivity and Empathy)他者に感情移入して反応、共感しやすいために自分も同じような気分になる。

S (Sensing the Subtle)五感の鋭さを持っており、些細なことが気になり、感情などの小さな変化にも気づく。

「〇〇と言われたから、やっぱりやめておこうかな・・・」

HSPが他者の感情と自分を重ねてしまう感覚は、自分の内側から自然と湧き上がってくるものなので、それを止めることは簡単ではありません。

同時に他者からの言葉や態度、評価を気にすることから、その影響はHSPの観念にまで深く浸透して「他人軸」への傾きを強める傾向があります。

また一方で、それらの深い共感性は、仕事面において

「よく気が付く」

「面倒見が良い」

「優しい」

・・・など、他者への気遣いが優れているとして、高い評価を受けることも少なくないでしょう。

しかしその反面、五感疲労と共感性疲労から、心身共に疲弊しやすいという側面をもちます。

今回はそのような特性をもつHSP気質の「繊細さん」が仕事や学習、家事、育児など山積みのタスクを目の前にして、やる気が出ない時の対処法をお伝えします。

1.睡眠時間を十分にとる(遅くても24時までには就寝する)

生活のリズムが乱れ睡眠時間が不足していると、集中力も低下します。HSPは寝る前に感情が高ぶったり、気分が落ち込むような映像や記事を目にすると、そのことが頭から離れずに寝つきが悪くなることもありますので、寝る前にはSNS環境から少し離れて、良質な睡眠がとれる工夫をしましょう。

2.昼寝を取り入れてみる(夕方16時まで)

昼食後、血液は消化器系に集中することもあり、脳は休息タイムを要求します。特に14時から16時は体内時計の影響もあり眠気のピークを迎えます。過度に神経を使うHSPは他の人よりも取り込む情報量が多く疲れやすいので、休める時間が取れる時は、自然現象に逆らわず、身体を休めるようにしましょう。ただし、夕方16時を過ぎてからの睡眠は夜間の睡眠の質を低下させますので、避けた方がよいでしょう。

3.休日は予定を詰め込み過ぎずに、ゆっくり過ごせる時間をつくる

不安感が強いHSPは、他者からの誘いを断れなかったり、仕事を家に持ち帰ることも少なくないでしょう。しかし、休日は一人でゆっくり過ごせる時間を確保することで、疲れた神経を休ませて、次への活力を充電することを意識しましょう。休日のスケジュールは「休む」こともあえて必要なタスクと位置づけて、自分自身のメンテナスに集中してくださいね。

4.「ぼーっ」とした時間に罪悪感を持たない(休むことは必要と割り切る)

やらなければならない事が多いのに、何もせずに時間を過ごしてしまうと、HSPは「自分は何も役に立たない」と過剰に罪悪感を抱いてしまうことがあります。

しかし、それはかえって自身のモチベーションを下げることにつながりかねませんので、「無駄は無い」と割りきって自分を責めないことが大切です。

なぜなら、五感センサーが敏感なHSPにとっては、他者よりも多く取り込んでしまった情報や感情を整理するために、思考を「無」にする時間が必要だからです。

HSPにとって、「ぼー」とする時間はインストール中といえるかもしれませんね。

5.気の許せる家族や友人に連絡をしてみる

その時々の気分によっては誰とも話したくない時もあるかもしれませんが、

「元気にしているかな?」

と気になる相手がいる場合には、HSPの直感のままに、思い切って連絡を入れてみることをお勧めします。

何もしたくないけど、あえて気分転換と割り切ってアクションを起こしてみる。

私自身も、このような時には、よく両親や友人に連絡を取ります。

そして不思議なのは、このタイミングで、次に会うスケジュールが決まったり、気になっていた情報や欲しかったものが手に入るなど…その後の展開につながる事も多いと感じています。

私はこれを、HSPの第六感と思っています(*^^*)

そして、何気ない会話の後に、随分と気持ちが軽くなっていることにも気づくでしょう。

6.自分の好きな空間や場所へ足を運ぶ

家ではやる気が出なくても、落ち着くカフエや共有スペースだと、意外と集中できることがあります。

また、何も考えずに自分の癒しの場所でくつろぐ事を最優先した後にやる気が出ることも多々あることです。

HSPには独自の世界観があるので、いつも足を運ぶ場所は決まっているかもしれませんが、落ち着く場所は副交感神経も優位になりますので、意図的に活用していきましょう。

「思い立ったが吉日」ということわざがありますが、旅行が好きな方は、次の旅行のプランを立てたり、ぶらっと遠出してみるのもよいでしょう。

いつもとは違う空間の中で新たな発見や気づきから、「やる気スイッチ」がオンになることもあるのです。

7.自分の好きな食べ物・飲み物を摂取する

やる気が出ない時のHSPは何かしらの影響で、心と身体が疲れていると言えます。そのような時には、ぜひ自分自身に問いかけてあげてください。

元気が出るためには、

「何が食べたい?」

「何が飲みたい?」

このような時は、カロリー制限などあまり気にせずに、「疲れた脳」まで行き渡らせるために「血糖値を上げるのだ!」と割り切って、食べたいものを食べましょう。

そのような小さな自分自身へのご褒美が、自己受容の一つとして新たな活力に繋がることもあるのです。

8.部屋、トイレ、風呂場など身の回り簡単な掃除を始める

やる気のない時に掃除なんて出来ない…

そう思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、ここでのポイントは、あくまでも大掃除を始めるのではなくて、手の届く場所に置いてある「除菌シート」で机やテーブルなど狭い範囲の拭き取りから始めることです。

HSPはこだわりが強いので、一度キレイにするという意識にスイッチが入ると、次々に気になる場所が目について掃除が止まらなくなることもあります。

掃除は「無」になれるので、心も落ち着く効果があります。

そこで、ふと気づくと…重かった体が知らぬ間に動き出して、オマケに部屋もキレイになった!という充足感にもつながります。

9.バスタブにお湯を張り、ゆっくりと入浴する

いつもシャワーしか浴びないという方には、ぜひ湯船につかることをお勧めします。

神経過敏なHSPにとっての入浴は、副交感神経を優位にし、リラックスを得るためにはとても効果があります。

また、普段から湯船に入っているという方で、やる気が出ないという時には、入浴する時間帯を変えて、朝風呂や日中の入浴を試してみてください。

朝~日中のお湯の温度はやや熱め設定にすると、交感神経が優位になりますので、さっぱりして目が覚めるのと同時に、やる気モードにスイッチが切り替わることも多いでしょう。

ただし、夜間の入浴はお湯の温度をぬるめに設定することで、良質な入眠につながることをお忘れなく🐑💤

10. 全身のマッサージ・鍼灸治療を取り入れる

少し専門的なお話にもなりますが、普段からの身体のメンテナンスはとても重要です。

特にHSPは過度な緊張や不安、五感疲労から身体が過緊張になり、肩こりや頭痛、腹痛、腰痛など自律神経とも関連した症状が出やすい方も多いでしょう。

そのようなことも自身の特性と受け入れた上で、定期的にマッサージ等を取り入れてみることをお勧めします。

またやる気が出ない時の鍼灸は、とても効果的な施術です。

私自身も月に数回は鍼灸治療とマッサージの施術に通って、身体と心のバランスを保つ事を意識しています。

また、鍼灸治療は、不眠症の方にも効果がありますので、ぜひ試してみてくださいね。

11. 読みたい本を見つけて、読み始める

ストレスなどの負荷がかかっている時、HSPはそのストレッサーについて深く思いを巡らせてしまう傾向があります。

そこでお勧めなのが、読書です。

近年「読書セラピー」なる言葉も注目を集めていますが、実は読書によるストレス解消度はランキングでトップを維持している事をご存知でしょうか…?

意外ですよね。

やる気が出ない時には、何も考えない手段の一つとして読書に集中してみる。

すると、いつの間にか、モヤモヤとした気持ちがクリアになっていることを実感し、次のタスクへの移行がスムーズになるから不思議です。

ただし、ここでの重要なことは、「読みたい本」を読むです!

読みたくない本では集中力が続きませんから~w

12. 自然と触れ合える場所へ足を運ぶ

HSPにとって自然と触れ合える場所は、近くの公園でも、広場でも、海や山、川辺など、とにかく自分が心地よいと感じられる所であればどこでも構いません。

委縮した気持ちが解放されると感じる場所で、風を感じ、陽の光や月の光の中で神経を静かに休ませましょう。

また、朝の日光浴として15分以上、陽の光を浴びることは夜間の良質な睡眠にも効果的であることが知られています。

何もやる気が出ない時…

それは、心と身体からのサインでもあります。

自分の内面と向き合う事も大切ですが、同時にそのような時には意図的な環境作りが、安定したマインド維持に役立つことになります。

「やる気」と「無気力」は表裏一体。

ネガティブに寄りすぎても、ポジティブに傾き過ぎても集中力は続きません。自分にとって「心地良い」を目安に、心身のバランスを保ちながら、自分らしく維持していくことが大切です。

やる気が出ない時の対処法、いかがだったでしょうか。

疲労感が強い場合は、別の記事で詳しくご紹介していますので、下記のリンクをクリックして読んでみてくださいね。

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